このドライバは、旧バージョンです。 新しいバージョンは、こちらで配布しています。
About this software このソフトウェアについて
ついに発売された京セラのAirH" Phone AH-K3001V(通称「京ポン」)。 しかしながら、MacOS Xユーザにとっては残念なことに、Windows向けのドライバしか添付されていませんでした。 そればかりか前機種である日本無線のAirH" Phone AH-J3001/3002Vとは違い、CDC(Comunication Device Class)の USBデバイスでもないため、このままではMacOS Xマシンに接続してもモデムとして使うことはできません。
そこで、Appleが公開しているCDCドライバのソース・コードを修正して、AH-K3001V用のUSBドライバを作ってみました。 このドライバをインストールすることで、MacOS XをインストールしたマシンのUSBポートに接続したAH-K3001Vから、 32Kパケットや32K/64K PIAFS通信によるPPP接続が可能となります。 (今のところサポートしているのは、AH-K3001Vをモデムとして利用するデータ通信のみです。 H"問屋による編集は、サポートしていません。)
このドライバは、京セラ株式会社やDDIポケット株式会社が開発を行ったドライバではありません。 両社には関係なく独自に作成し、配布しているもので、いわば非公式なドライバです。 このドライバについて、京セラ株式会社やDDIポケット株式会社に問い合わせることはしないでください。
Enviroments 動作環境
- Mac OS X 10.3.3
- AirH" Phone AH-K3001V
Quick start 簡単な使い方
- このパッケージをインストールして、MacOS Xを再起動します。
- AH-K3001VをMacのUSBポートに接続します。
- “システム環境設定”から“ネットワーク”を選択します。
- “Modem driver for Kyocera PS”というポートが検出されるので、 そのポートを“表示”から選択し、“設定”ポタンをクリックします。
- “モデム”タブを選択し、“モデム”から“I-O DATA USB-CFADP” (CCLファイルを用意していないので、この設定で代用します)を選びます。 また、“PPPオプション”ボタンをクリックして“PPPエコーパケットを送信する”がオフとなっていることを確認します。
- そのほか必要に応じて、電話番号/アカウント/パスワードなど、ISPから提供されている情報を元に設定します。
- AH-K3001VにOperaやメールの画面が表示されている場合、AH-K3001Vを操作して、 待ち受け画面が表示されている状態に戻します。
- “PPP”タブから“今すぐダイアル”ボタンをクリックします。
Redistoribution notice 再配布について
このソフトウェアは、オリジナルのソースコードの ライセンスであるApple Public Source License Version 2.0 (APSL 2.0)に 基づくフリーウェアです。 ソフトウェアの再配布や修正は、APSL 2.0の元であれば自由に行っていただいて結構です。
Download ソフトウェアのダウンロード
このドライバは、Apple Computer Inc.がOpen Darwinの一部としてソースコードを公開している CDCドライバを元に、 AH-3001VのInterface Sub Classの値136(= 0x88)を認識するように手直ししたものです。 またそれだけではなく、細かな使い勝手を改善するために、改良も加えています。
今回、修正した箇所は、以下のとおりです。
- Interrupt Interfaceの検索時に、AH-K3001VのInterface Sub Class値である136(= 0x88)を指定するようにしました。
- KEXT BundleのInfo.plistを変更し、AH-K3001VのProduct IDとVendor IDでドライバがロードされるようにしました。
- オリジナルのコードでは、デバイスに3つ以上のInterfaceが存在する場合には、それらすべてに対するデバイス・ノードを /devに作成するようになっていました。 AH-K3001Vは、全部で6つのInterfaceを持っていますが、モデムとして使用する場合には最初の2つ (CDCではステータス用のInterrupt Interfaceとデータ通信用のBulk Interfaceとで一組になる)で十分です。 そこで、3つめ以降のInterfaceは無視するようにしました。
- オリジナルのコードでは、/devに作成するデバイス・ノードの名前をLocation IDから決めるようになっていました。 つまり、AH-K3001Vを接続したUSBポートによって、デバイス・ノードの名前が変わることになります。 “システム環境設定”の“ネットワーク”パネルは、デバイス・ノードの名前によってポートの設定を区別しているようなので、 これではAH-K3001Vを接続する物理的なUSBポートごとに設定が必要となってしまい、不便です。 そこで、AH-K3001Vのシリアル番号からデバイス・ノードの名前を決めるようにして、 接続した物理的なUSBポートの位置によらずに、常に同じポートとして認識されるようにしました。
Special thanks 謝辞
このソフトウェアの作成に際しては、2ちゃんねる携帯・PHS板の AH-K3001Vスレッド住民のみなさまのご協力をいただきました。 特に、LinuxでのAH-K3001V接続についてご提示いただき、 これが完成のヒントとなりました。 また、多くのみなさまにβテストにご協力いただきました。 テスターみなさまのご協力のおかげで、完成度を高めることができたと思います。 みなさま、ありがとうございました。