Kyopon USB Driver

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バージョン1.3.1にアップデートしました。 以前のバージョンからの変更点については、更新履歴をご参照ください。

なお、以前のバージョン1.2のドライバも、こちらで引き続き配布しています。

About this software このソフトウェアについて

京セラのAIR-EDGE PHONE AH-K3001V，WX310K（通称「京ぽん」「京ぽん2」）のためのUSBドライバです。

AH-K3001VにはWindows向けのドライバしか添付されていません。 そればかりか前機種である日本無線のAH-J3001/3002Vとは違い、CDC（Comunication Device Class）の USBデバイスでもないため、このままではMacOS Xマシンに接続してもモデムとして使うことはできません。

一方、WX310Kの場合には、WX310Kの“USBモード”を“モデム”に設定することで、CDCデバイスとなります。 この場合、MacOS X標準のCDCドライバが使用できます。 しかし、ユーティリティによるブックマークやアドレス帳などの編集には、やはり対応していません。

そこで、Appleが公開しているCDCドライバのソース・コードを修正して、AH-K3001V／WX310K用のUSBドライバを作ってみました。 このドライバをインストールすることで、MacOS XマシンのUSBポートに接続したAH-K3001VやWX-310Kから、 パケットやPIAFS通信によるPPP接続が可能となります。 さらに、別途配布のKyopon Bookmark Utilityや Kyopon File Utilityを使えば、 AIR-EDGE PHONEのブックマークの編集やファイルの転送も可能となります。

このドライバは、京セラ株式会社や株式会社WILLCOMが開発を行ったドライバではありません。 両社には関係なく独自に作成し、配布しているもので、いわば非公式なドライバです。 このドライバについて、京セラ株式会社や株式会社WILLCOMに問い合わせることはしないでください。

Enviroments 動作環境

Quick start 簡単な使い方

  1. AIR-EDGE PHONEがWX310Kの場合、 あらかじめWX310K側の“機能”の“USB設定”の“USBモード”を“モデム＆ユーティリティ”に設定しておきます。
  2. Kyopon USB Driverは、dmg形式のイメージ・ファイルでインストーラを配布しています。 配布ファイルを開くと、Kyopon USB Driverのイメージ・ファイルがデスクトップにマウントされます。 その中にあるインストーラを実行し、インストールします。そのあとMacOS Xを再起動します。
  3. AIR-EDGE PHONEをMacのUSBポートに接続します。 WX310Kで使用する場合には、“マスストレージを利用しますか？”とAIR-EDGE PHONE側に表示されるので、 “いいえ”を選択してください。
  4. “システム環境設定”から“ネットワーク”を選択します。
  5. “Kyopon Modem Port”と“Kyopon Data Port”という2つのポートが検出されます。 “Kyopon Modem Port”のほうを“表示”から選択し、“設定”ポタンをクリックします。 （もう一方の“Kyopon Data Port”は、ブックマークやアドレス帳の編集専用のポートです。 ここでは設定しないでください。）
  6. “モデム”タブを選択し、“モデム”から“I-O DATA USB-CFADP” （CCLファイルを用意していないので、この設定で代用します）を選びます。 また、“PPPオプション”ボタンをクリックして“PPPエコーパケットを送信する”がオフとなっていることを確認します。
  7. そのほか電話番号／アカウント／パスワードなどを、ISPから提供されている情報を元に設定します。
  8. AIR-EDGE PHONEにOperaやメールの画面が表示されている場合、AIR-EDGE PHONEを操作して、 待ち受け画面が表示されている状態に戻します。
  9. “PPP”タブから“今すぐダイアル”ボタンをクリックします。

Redistoribution notice 再配布について

このソフトウェアは、オリジナルのソースコードの ライセンスであるApple Public Source License Version 2.0 （APSL 2.0）に 基づくフリーウェアです。 ソフトウェアの再配布や修正は、APSL 2.0の元であれば自由に行っていただいて結構です。

Download ソフトウェアのダウンロード

このドライバは、Apple Computer Inc.がOpen Darwinの一部としてソースコードを公開している CDCドライバを元に、 京セラAIR-EDGE PHONEのInterface Sub Classの値136（= 0x88）を認識するように手直ししたものです。 またそれだけではなく、細かな使い勝手を改善するために、改良も加えています。

修正した箇所は、以下のとおりです。

  • Interrupt Interfaceの検索時に、京セラAIR-EDGE PHONEのInterface Sub Class値である136（= 0x88）を指定するようにしました。
  • KEXT BundleのInfo.plistを変更し、京セラAIR-EDGE PHONEのProduct IDとVendor IDでドライバがロードされるようにしました。
  • オリジナルのコードでは、デバイスに3つ以上のInterfaceが存在する場合には、それらすべてに対するデバイス・ノードを /devに作成するようになっていました。 しかし、今回の用途ではモデム用とブックマークなどの編集用の2つのデバイス・ノードだけが必要です。 最初に見つかった2つのデバイス・ノードだけを作成し、それ以降のInterfaceについては無視するようにしました。
  • オリジナルのコードでは、/devに作成するデバイス・ノードの名前をLocation IDから決めるようになっていました。 つまり、AIR-EDGE PHONEを接続したUSBポートによって、デバイス・ノードの名前が変わることになります。 “システム環境設定”の“ネットワーク”パネルは、デバイス・ノードの名前によってポートの設定を区別しているようなので、 これではAIR-EDGE PHONEを接続する物理的なUSBポートごとに設定が必要となってしまい、不便です。 固定の名前を使うようにして、常に同じポートとして認識されるようにしました。
  • オリジナルのDarwinのソース・プログラムに不具合がありました。 この不具合のため、単一のドライバで2つ以上のデバイス・ノードを/devの下へ作成した場合、 2つめ以降のデバイス・ノードのクローズに必ず失敗します。この不具合を修正しました。
  • オリジナルのコードでは、AIR-EDGE PHONEから大量のデータが送られてきた場合に、 ドライバの受信キューがオーバーフローしてしまうことがありました。 受信キューの空きが少ない場合には次のBluk Readを控えるようにして、オーバーフローを防止しました。
  • オリジナルのコードでは、AIR-EDGE PHONE側から接続が切断された場合に、カーネル・パニックが発生することがありました。 この場合、IOUSBInterfaceから取得したIOUSBPipeは自動的にreleaseされるようなのですが、 そのrelease後のIOUSBPipeをドライバ内部で使用していたため、カーネル・パニックが発生していました。 ドライバがkIOMessageServiceIsTerminatedメッセージを受信したら、以後、IOUSBPipeを使用しないように修正しました。

Special thanks 謝辞

このソフトウェアの作成に際しては、2ちゃんねる携帯・PHS板の AH-K3001Vスレッド住民のみなさまのご協力をいただきました。 特に、LinuxでのAH-K3001V接続についてご提示いただき、 これが完成のヒントとなりました。 また、多くのみなさまにβテストにご協力いただきました。 テスターのみなさまのご協力のおかげで、完成度を高めることができたと思います。 みなさま、ありがとうございました。

History of the updating 更新履歴

Version 1.3.1（2006年1月21日）
以下の不具合を修正：
  • Kyopon File Utilityで大きなサイズのデータを受信すると、 他のUSB接続した機器（マウスやキーボードなど）の応答速度が低下することがあるという問題を修正しました。
  • AIR-EDGE PHONEとの接続切断時に、カーネル・パニックが発生することがあるという問題を修正しました。
Version 1.3（2005年12月10日）
以下の機能を追加：
  • “システム環境設定”の“ネットワーク”に表示されるポートのデフォルトの名称を、 “AH-K3001V Modem Port”から“Kyopon Modem Port”に変更しました。 なお、バージョン1.1〜1.2の“AH-K3001V Modem Port”ポートが存在する場合、 古いポートをそのまま継続してお使いいただくこともできます。
  • Universal Binaryとなりました。
Version 1.2（2005年3月19日）
以下の不具合を修正：
  • AH-K3001VのデータフォルダのファイルをMacに転送した場合に、ファイル・サイズがおよそ4Kバイトをこえると、 必ず転送に失敗するという問題を修正しました。
  • 通信中にAH-K3001VのUSBプラグを抜いた場合の警告メッセージが、正しく表示されないという問題を修正しました。
  • “ぞろよし”氏製作のWindows CE版USB Serial Driver のソースコードを参考に、AH-K3001Vに対してSet Line Coding（Baud RateやParityなどの設定）を実行しないようにしました。
Version 1.1.1（2004年7月15日）
以下の不具合を修正：
  • MacOS X 10.3の“システムプロファイラ”の“機能拡張”で本ドライバを見た場合に、 ドライバの“有効”の表示が“いいえ”となってしまう問題を修正しました。
  • インストーラを変更し、アップデートする前に古いバージョンのドライバを削除するようにしました。 また、インストール後に古いドライバのキャッシュを破棄するようにしました。
Version 1.1（2004年7月6日）
以下の機能を追加：
  • AH-K3001V Bookmark Utilityによるブックマークの編集に対応しました。
  • ポートの名称が“Modem driver for Kyocera PS”から“AH-K3001V Modem Port”に変更となりました。 バージョン1.0からアップデートした場合には、古いポートである“Modem driver for Kyocera PS”を、 “システム環境設定”の“ネットワーク”の“表示”の“ネットワーク設定”で削除してください。 そして、新しいポート（“AH-K3001V Modem Port”）を再設定してください。
Version 1.0（2004年5月21日）
最初の公開バージョン

作成：2004年5月21日，最終更新：2006年1月21日， © 2004,2005,2006 raktajino，All rights reserved． raktajino@mac.com